日本政策金融公庫は5月25日、全国小企業月次動向調査の5月調査分を公表した。4月の小企業の売上DIは前月(マイナス26.9)比16.2ポイント増のマイナス10.7。非製造業6業種では、サービス業、運輸業など5業種が上昇。低下は卸売業のみだった。
DIは、前年同月比で売り上げが増加の企業割合から、減少の企業割合を引いた値(季節調整値)。
業種別に見ると、サービス業が14.9ポイント増のマイナス4.3。運輸業が3.0ポイント増のマイナス21.0。飲食店が41.9ポイント増のマイナス8.3。いずれもマイナス水準ながら上昇した。このほか小売業、建設業も上昇。卸売業は5.8ポイント減のマイナス23.3と唯一、低下した。
5月の売上見通しDIは、全業種計が4月比3.1ポイント増のマイナス7.6。業種別では、サービス業と飲食店が低下。ほかはマイナス水準ながら上昇の見通し。
調査は同公庫取引先の小企業(従業者20人未満。卸売業、小売業、飲食店は10人未満)1500社に行い、このうち1300社から有効回答を得た。